2021年に視聴した映画短評(その3)

*今年観た映画なので、去年の作品も含みます。5点満点で最低点は0

 

・ダニエル 1.0
ティム・ロビンススーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンス、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーが共演、制作は"ロード・オブ・ザ・リング"のイライジャ・ウッドと話題性はあるが、果たして中身は?

二世俳優達の演技は良かった。と言うか、それしか見どころはない。ストーリーは前半はサスペンス、後半はスリラーと言う感じだが、一粒で二度美味しいとはならず後味の悪さが後を引く

ストーリーは抽象的な部分が多く、スッキリしない。ルークがどういう解決方法を選ぶか途中で気づく人は多そうだが、ホラーだし映像で魅せればそれで問題なし。だが、肝心のシーンは余りに迫力不足であっさりとしていてガッカリ感が半端ない

更にラストシーンが酷すぎる。このような決断をするしか解決方法はないのか。この映画の脚本力じゃこうなるかも知れないが、世間一般ではそうではないのでは。うーん、今年の洋画はハズレが多くてガッカリ…

 

・すばらしき世界 4.5
元ヤクザの出所後を描いた作品として少し前に公開された"ヤクザと家族"と比較されることが多いと思うが、"ヤクザと家族"は山本を通して(暴対法の締め付けが厳しくなった)現在のヤクザという組織に重きをおいているのに対し、こちらは三上の更生がメイン

今作の舞台は現代であるが、原作は1990年に刊行された佐木隆三の小説"身分帳"。1992年に暴対法が施行されて以降、現役のみならず元ヤクザを取り巻く環境は日に日に厳しくなっていて、今作も現代の実情に合うようにストーリーの改変が行われている筈

元ヤクザを取り無く環境については"ヤクザと家族"でも扱われているので、先にこちらを視聴しておくとこの映画の背景がより理解できるかも

この映画の一番の売りと言えば、何と言っても役所広司の演技だろう。キレ易くキレたら怖い関わりたくないタイプの性格とどことなく人懐こくて憎めないところが同居している人物を演技だけでなくオーラでも表現している。本作は重いテーマではあるが、役所のコミカルな演技がそれを中和している

もう一つ挙げると、中々社会に順応できない三上の厳しい現実を只管描くとかそんな三上を厳しく叱責する作品もあり得た中、人々の暖かさに触れ、叱責するではなく諭して三上自身が考え変わっていく姿を描いたのが凄く良かった

ヒューマンドラマ強調は陳腐化して駄作になることも多々あるが、重いテーマの本作には柔らかさも必要で、こういう作風は最近のクリント・イーストウッドに共通するものがある

難点としては、終盤にかけてストーリー的な盛り上がりには欠けるところと最後はなあ…。タイトルの意味はより伝わると思うが、映画的には電話→三上の部屋が映るまでで良かったかなと思う

最後に、この作品を"すばらしき世界"というタイトルにした西川監督のセンスは素晴らしい。邦画はまだしも洋画はクソとしか言えないタイトルが目立つ。"エジソンズ・ゲーム"とか恥を知れとしか思えないが、関係者は素晴らしくキャッチーなタイトルでヒット間違い無しとか思っているんだろうなあ

 

・ラーヤと龍の王国 3.3
ディズニーアニメはあまり観ないが珍しく視聴。配信優先に嫌気が差したのか大手シネコンはイオンとユナイテッドのみ。1日に4,5回上映しているにも関わらず吹替ばっかりなのはディズニーの圧力なのか?西村や小池みたいに尊大にならず謙虚な姿勢を望みたい

まあ、観たのは字幕版だが。吹替版なら絶対観に行かないし。ありがとうkino cinema

前置きはいいとして映像は素晴らしい。最近は日本のCGも良くなっているがレベルが違う感じ。技術と言うよりかけられる金と時間の差だろう。"鬼滅の刃"や"呪術廻戦"が高評価なのはバトル物は作画の良さがより引き立つという側面があると思う

ストーリーについてだが信じる心がテーマなのは良く分かる。ドルーン=plagueだったり、バラバラになった王国が一つにと言うのはコロナ禍の今をかなり意識しているのだろう。実際、この作品もリモートワークで多くの人が参加しているようなので

ただ、タイトルが最後の龍(邦題は龍の王国)、国の名前がheart(心臓),tail(尾),talon(鉤爪),spine(背骨),fang(牙)ってどんな話か一目瞭然。深いストーリーよりテンポの良い冒険活劇を見せるにしても浅い。まあ、最後の龍を見つけて終わりではないので酷いって程ではないが

最大の問題は人を信じられないラーヤやナマーリがいかに人を信じられるようになったかという心の機微の描写が皆無なこと。ラーヤについては国を訪れる毎に仲間が増えて心を開いていくのかと思う反面、バカ正直を絵に書いたようなシスーにマッチポンプを強いられては容易に心を開くとは思えない

ナマーリに至っては直前まで明らかに自分のせいな場面でさえラーヤのせいにするような人物があっさり改心してもねえ。筆者だけでなくストーリーが浅いというレビューが散見されるが、こういう所も原因だと思う

それと、ティズニーアニメなのに歌がない。個人的には無くても構わないが、アナ雪とかアラジンみたいなのを期待するとガッカリするかも

ディズニーアニメ=吉本新喜劇なんだろうな。好きな人はお約束を満たしていれば高評価、そうでない人はこれのどこが面白いの?って視線になるので、そういう視点で観るとボロが出てくるってことだろう

厳しいことも書いたが、最近のディズニーアニメにしてはかなり良い部類の作品なのは事実。まあ、あまりディズニーアニメを観ない人の意見なので説得力に欠けるかも知れないが、ディズニーアニメ好きの中には最高傑作という人もちらほらいるし観て損はない作品だろう

 

・ステージ・マザー 4.1
ステージママと言えば古くは宮沢りえ、最近だと森七菜のお母さんって感じだが、そういう話ではなく他界した息子が残したゲイバーの経営を立て直す話。ジェンダー、薬物、老後、都会と田舎とかバックグラウンドは硬派だが、そういうのを抜きにして楽しめる

主人公のメイベリンはマザーと言うよりはグランマといったいで立ちだが、その分貫禄と包容力がある。スタッフ達に寄り添う様子は文字通りステージに関わる人達のマザーだ

難点は約90分の映画とは言えサクサク進みすぎること。最後はこの映画らしい〆なのだが、これももう少し苦労を描いていた方が活きただろう。ただ、難しいテーマを内包した作品をショー的雰囲気で楽しく見られるようにしたいというコンセプトは伝わるし、破綻しているという程でもない

観客は女性ばっかりだったが、ホテルのコンシェルジュが"プリンセス・プリンシパル"のLを彷彿とさせるシブいイケボのおじさまでおばさま(失礼)には堪らないかも

 

KCIA 南山の部長たち 3.7
1979.10.26に発生した朴正煕大統領暗殺事件を題材にした映画。史実を元にしたフィクションなのでどこまでが事実かは分からないが、歴史のダイナミズムを感じさせる

とは言え正直地味。KCIAのトップが主人公で所謂実行部隊ではないので画的にも地味。部下からの報告を待つシーンが多いが、それが弓がじわじわと引かれていく感じでいつ放たれるのかという緊張感に繋がっている

難点は韓国の名字問題。朴さん金さん多いからねえ。中々顔と名前と役職が一致しない

本作は事件発生までの40日を描いているので、暗殺日を覚えておくか日付は意識した方がいい。それと人物を把握しにくいこともあり、当時の韓国の国家組織を含むこの事件の背景を理解しておいた方がいい。筆者は簡単にはさらったつもりだったが、把握するまで時間がかかった

それとこの作品、結構日本が出てくる。突如日本語を話しだしたり。サンデー毎日が出てきた時は笑いそうになった。伊藤博文の千円札は懐かしい

それにしても、韓国の近現代史作品は一定以上のクオリティが約束されたジャンルという感じ。ドキュメンタリーとエンタメを上手く両立させている。日本ではそもそも近現代史を扱った作品自体少ないし、重苦しい雰囲気は好まれないからねえ

2020年に公開された映画短評(その1)

*映画館以外で視聴した映画が対象。映画館での視聴を見送った作品なので、全体的に辛目の採点になります。5点満点で最低点は0

 

・青くて痛くて脆い 3.0
脆い、青い、痛いの頭文字を取ればサークル名になるように、若さゆえの視野の狭さ、それが暴走する構図、強く思っていた筈なのにあっさり改心する、と、タイトル回収はバッチリ。最近はエコーチェンバーを患っている人が多いので、こういうのは若者だけではないと思うが

ただ、モアイが今風のサークルになった、田端がサークルに行かなくなった経緯をもう少し丁寧に描写できなかったか。それと、映画オリジナル(原作を読んでいないので想像だが)要素との噛み合わせがイマイチに感じる

特にテンの件とか伏せたままでよかった気がする。結局、董介も秋好も(田端目線で)何を考えているかわからないというのが暴走の原因だし。エンディングに関しては悪くないと思うし、トータルで行って来いか。それと、予告編は何とかならなかったのかねえ…評価下げるだけだから止めた方がいい

キャストに関しては吉沢亮の演技は流石だが、いくらコミュ障とは言え女子も沢山いるサークルでこれ程のイケメンが空気は考えにくい。田端と董介は逆が良かったと思う

 

・キャッツ 2.0
新猫登場して挨拶代わりの歌の無限ループを脱したら、♪メモリーラオウ、終わりと思っていたら本当にその通りだった。本作は映画なので尺の都合で登場の歌は大幅カット。ヴィクトリア目線で進むのでストーリーは分かりやすくなっているが、そもそも内容は無いようだし…

この映画の最大の売りはSFXだと思うが、猫は別に気持ち悪いとは思わないし、鼠やGも大丈夫。背景もリアルと言うか奥行き感があるが、それらが逆に作り物っぽく見える。細かいカット割りは映画ならではだが、舞台鑑賞の際には頻繁に視線を移動することはないと思われ没入感を削ぐ結果に

キャッツはレ・ミゼラブルのようにストーリーで引き込むことは無理で没入感が全てだと思う。舞台で鑑賞している時、自分もジェリクルキャッツ達の一員であると感じられるか。没入できてしまえばSFXなんて使わなくても想像力で身も心も猫になることができる。それができる人が虜になるのだろう

実際、レビューを書く前に他人のレビューを流し読みさせてもらったが、ミュージカル・キャッツを何回も観ている人の方が高得点をつけている。映画で新たな魅力に気づき、映画の足りない所はミュージカルのイメージで補完しているのだろう。一方、補完できない未鑑賞組が化け猫を観るとねえ…

筆者は残念ながら未鑑賞組なので高評価はできないが、キャストの歌や踊りは及第点以上だと思うし、ジェニファー・ハドソンのメモリーはグッとくるのは事実。個人的にはヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワードが嵌っていたと思う。日本人なら珍しくない体格だが、欧米人だと候補はかなり限られそう

 

ヲタクに恋は難しい 0.5
駄作。以上。で終わりにしたいところだが、それではレビューにならないのでダメ出しを

まず、一番気になるのはミュージカル。寛大な心で何故ミュージカル?には目を瞑るにしても酷い。セリフで言ったことを更にミュージカルで繰り返すからくどいしテンポも悪くなる。セリフは建前、ミュージカルで本音ならまだ楽しめたと思うが

次に弾幕演出。ニコ生等でお馴染みのアレだが、明らかに映画には不向きな演出。多分、これがヲタク文化だと思っちゃったんだろうなあ。この演出を筆頭に監督がヲタク(文化)を理解していない感じがした

一応、アニメも観たが(流しただけだが)、ウチはウチ、ヨソはヨソって感じでお互いを尊重して付き合う話だった筈。ヲタクってストライクゾーンが極端に狭い人たちな訳で簡単に宗旨替えしないと思うが。ゲーヲタ→アニヲタ(声ヲタ)って単に内田真礼をパンダで使いたかっただけにしか思えない

正直、アニメもそれ程面白いとは思わなかったし、大幅にいじらないと無理と判断したのだろうが、作品として意味不明なのは何とも。原作を忠実に再現する必要はないが、映画として何を見せるか考えて作って欲しい

原作破壊した上にダラダラしてつまらないので0点と思ったが、高畑充希に免じて極刑は回避。流石、元ピーターパンだけあって基礎が出来ていると言うか歌唱力のランクが違う感じ。ミュージカル仕立てが良かったのは高畑充希の歌が聞けたことだけだろう

 

・Fukushima 50 1.0
前半こそ原発事故に立ち向かう現場の緊迫感が伝わってくるが、後半はゴミ。テンポは一気に悪くなるし、何を描きたいのか不明。豪華キャストでヒューマンドラマに仕立てれば感動大作間違いなしと思っている制作陣の志の低さが手に取るように伝わってくる

絆的なものを描くにしても何を描くのか。現場の作業員の絆、家族との絆、アメリカ軍との絆(トモダチ作戦)、政府との絆(これはないか)。吉田所長と現場のリーダーである伊崎の絆に(伊崎の)家族愛を絡めたかったんだろうが全てが中途半端で終わっている

このタイミングで映画化するなら新たに分かったことも含めて原発事故を改めて検証する内容であって欲しいと思うが、政治的思惑も絡むし何よりそれではヒットはないってことなんだろう。全く期待していなかったが、ドキュメンタリー作品としてもエンタメ作品としてもイマイチだと何だかなあって感じ

 

・AI崩壊 0.5
作品の半分は不毛な鬼ごっこ。SF部分は勿論のこと、それ以外もツッコミ所の嵐で"脚本崩壊"と呼ぶに相応しい。観客は大半が放射脳、まともなSFを作った所で評価されないし、最後泣かせ所を作れば高評価間違いなしって感じなんだろう

組織間の仲の悪さ、政治家と役人のタッグが冷静に考えればあり得ないプランを強行、それでも民衆はデコイに踊らされるだけ、恐らく2030年になっても変わらないだろうし社会風刺だけはできている。近未来なんだし、他の要素についても2030年にどうなっているか考えて作れなかったものか

まあ、オリジナル脚本でSF映画を作ろうとした勇気に敬意を払って0点はつけないことにする

2021年に視聴した映画短評(その2)

*今年観た映画なので、去年の作品も含みます。5点満点で最低点は0

 

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔 4.0
正直、ドキュメンタリー映画としてのデキはまあまあ。ナポリ在籍中にフォーカスしたのは良いが、その割には掘り下げが不十分でマラドーナを知らないとどこがピークなのか分からないので盛り上がりに欠ける作品という印象になるだろう

ただ、分かっている人目線だと感動モノで、1980年代後半なので大昔と言うほどではないがオンオフ問わずよくこれだけの映像が残っていたなと。この年代だとまだJリーグも発足していないし、セリエAは勿論ワールドカップも今程簡単に観られる時代ではなかった訳で

普通、こういった伝記映画だと証言する人物へのインタビュー映像が占める割合が高いが、この作品はインタビュー音声が流れている間もマラドーナの映像が出っぱなしなのは凄くいい。マラドーナが観たくてこの映画を鑑賞しているのだから

あと、この時代(というか今もと言うべきか)のイタリアの病巣であるマフィアとの癒着、南北格差については頭に入れておいた方がいい。昔はマフィアの親玉が貴賓席に座っていたこともあったし、作中で出てくる侮蔑的な横断幕(今なら撤去&退場処分だろう)も闇の深さを感じさせる

このような内容なのでライトなサポーターとかではなく、年季の入ったサッカー好きのおじさんおばさんが観るべき作品だろう。去年上映されたフォード vs フェラーリは寧ろF1なんて知らない・興味がない人の方が楽しめる映画だと思うが、本作は逆。サッカーに興味がない人の視聴はお勧めできない

 

・聖なる犯罪者 2.8
テンポは悪くないし話がつまらないということは無いが、詰め込みすぎてぼやっとした作品になってしまっている。主人公に限らず、どんな人物も二面性を持つことを伝えたいのか。そういう描写が多いし。まあ、各自考えて下さい的なエヴァみたいな作品ってことか

主人公のダニエルを演じたバルトシュ・ビィエレニアの眼力の強さが印象的だった

 

・ノンストップ 4.5
プロット自体はベタであるが、味付けは十分にされている。ノンストップのタイトル通り、終盤にかけて怒涛の展開でオチまで一気に駆け抜ける。オチもよく考えられていると思う

ただ、同じアクションコメディであるエクストリーム・ジョブと比べるとこちらはストーリー寄り。上述したようにストーリーは良くできていると思うが、色々と粗があるのも事実。アクションコメディで押しきれればいいが、ストーリーを意識させようとすると粗も目立ってしまう

しかし、北朝鮮のテロリストとかナッツリターンとか攻めてるなあと思いつつ、嫁と姑の不仲とか偉ぶるくせに役に立たない国会議員とかどこぞの国と変わらないなって感じ

上映している映画館が少ないのが難点だが、頭空っぽにして笑えるコメディ作品なのでお勧めしたい。上述したエクストリーム・ジョブといい韓国のアクションコメディの質の高さを感じる

 

・藁にもすがる獣たち 4.0
大金を巡る3人(と言うより3ルート)の群像劇。序盤は退屈だが、大金の出処が分かってからは話が加速して大金の行方も二転三転。時系列をずらして見せること自体は斬新と言うほどのことではないが見事に纏めている。まあ、この先どうなるかは気になるが

章立てにそれ程意味がないが、章のタイトルには意味がある。何気なく流れているニュースもかなり露骨な伏線になっている。細かいことまで気を配っているのが分かる作り

難点を挙げていくと、各ルートの話が浅いことに関しては、あくまで大枠があって各ルートの話にじっくり時間を割くのは無理だし、人物の過去が本題にも関わるので致し方ないか

後は"獣"感に欠けること。やっていることは十分鬼畜だが、ビジュアル的にねえ…。韓国映画なのでエロは無理だろうが暴力シーンもソフトだし。暴力とセックスは正に動物的本能と言えるのでそれが足りないのは物足りなさを感じる。まあ、そういうシーンが苦手な人にはいいだろうが

この映画、原作は曽根圭介だが、これを"韓国ノワール"に仕上げた監督は見事。これが長編デビュー作とは思えない。いつまで経っても駄作ばっかりの五浪とかいうボンボンとはえらい違いだ

 

・ガンズ・アキンボ 3.0
海外では去年公開された映画だが、日本でやっと公開されたダニエル・ラドクリフ主演のアクションコメディ。ストーリーはツッコミ所が多いが、おバカ映画としては許容範囲か

この映画で一番の見所はサマラ・ウィービング演じるニックス。容姿もインパクトがあるが、ハイテンションでぶっ放す様は最高。ただ、設定上ゲーム感覚だし、コメディ色もあって緊迫感に欠けるのも事実

終盤もまさかのお涙頂戴にならなかったのはいいが、盛り上がりに欠けるし意外性もない。二丁拳銃(アキンボ)じゃなくて、まさかの三丁拳銃だったら面白かったけど、アレは普通で並以下のサイズって分かっちゃっているからねえ

個人的に嫌いではないが、映画のデキは正直普通。サービスデーならアリか。それと下ネタが多い、殺し合いをネットで視聴するというあからさまなインモラルなので、おバカ映画でもそういうのは許せない人は止めた方がいい

しかし、ダニエル・ラドクリフは最近はB級映画ばっかりだなあ。ハリー・ポッターで富と名声は得たから好きなことをやるって感じか。世間に媚びるようなアクセス乞食にならずに自分の作りたい動画を貫くYoutuberみたいでかっこいいと言うか羨ましく思える

2021年に視聴した映画短評(その1)

*今年観た映画なので、去年の作品も含みます。5点満点で最低点は0

昨今の状況を加味して、今年から映画館の縛りは外すことにします。

 

・新感染半島 ファイナル・ステージ 3.1
ゾンビ映画だが、アクション映画と言う方が的を射ている。アクションシーンは本当に素晴らしい。ただ、ストーリーはもう一息で、中途半端にヒューマンドラマ要素を入れるよりエクストリーム・ジョブみたいにアクションを楽しめる軽めの脚本が良かった

どうしても前作と比較されるが、前作とは全くの別物なので未視聴でも話が分からないようなことはないだろう

 

・アンチ・ライフ 0.0
大根役者が壮絶な棒演技を披露するといった超絶な不快要素はないが、チープな戦闘シーン、脚本はツッコミどころだらけな上にオチも寒い等褒められるところは皆無でとにかくクオリティが低すぎる。学生の自主制作映画の方がよっぽど高レベルだろう

B級(というかZ級)映画マニア、ポイント等が余っている人、金と時間を持て余している人位にしかオススメできない。コロナ禍で制作される作品が少ないのだろうが、このレベルの映画なら○○戦記でも放映していた方がマシだろう

 

・ズーム/見えない参加者 1.0
このご時世、コロナ禍を逆手に取った映画が多いがこの作品もその一つ。Zoomを使っての交霊会だけでは全く評価できないが、Zoomの無料利用時間終了→映画終了は悪くないアイディア。ただ、それで満足したのか脚本のデキはお粗末と言わざるを得ない

この映画、正味1時間もないが、尺稼ぎなのか30分以上只グダグダしているだけで無駄に長く感じる。ホラーの恐怖って不明な恐怖ではなく、ここで来るという(ある程度)分かっている恐怖な訳で、正体不明、画面が小さくて暗いので何が起こっているか不明ではねえ…

霊の正体を特定できないまでもある程度は絞り込めるようにすべきだし、そうすれば前半に伏線を張ることができてダラダラ感も解消できたと思うが。正直、1,000円でも高すぎる作品

 

・ヤクザと家族 The Family 3.5
山本目線での時代におけるヤクザの変化、ヤクザの父親を子供目線で描いているのは、正にタイトル通りで藤井監督の伝えようとしたいことが良く分かる作風だと思う

ただ、2005年の章が長すぎることもあって、メインである筈の2019年の章が雑になっている印象。今時〜組の看板を掲げるのは建設関係だけだし、特にTwitter〜ラストに関してはかなり酷い

暴対法でヤクザを締め上げても結局ヤクザまがいの連中(半グレ)がのさばっているのはどうなんでしょう?と言うのはこの作品のメッセージであると思うが、現役ならともかく元ヤクザがヤクザの論理で動くのはテーマがぼやけてしまう。もっとシナリオをブラッシュアップして欲しかった

厳しいことも書いたが、暴対法に苦しむヤクザの姿を描くのは斬新でヤクザ映画のイメージが変わる作品だと思う。反面、ひりつくような任侠映画が好きな人、最近だと白石監督の作品などが好きな人には物足りない映画だろう

最後に、主演の綾野剛は良かったし、舘ひろしも格好良かった。ダンディ過ぎて親分に見えないという声もあるが。個人的には半グレ木村翼役の磯村勇斗が印象に残った。普段観るような作品には出ていない印象で今後見かけるか分からないが注目していきたい

 

・プラットフォーム 2.5
穴を現代社会に擬えたのは悪くない。システム的には各自が自分のものだけを取れば下の階層に行き渡るのだが、上の階層にいるものががっつくので下の階層には何も届かないというのは正に現代社会そのもので、それを風刺しているのは余程感性が鈍くない限りは分かる筈

ただ、序盤こそシステムが徐々に明らかになって面白いのだが、中盤以降は殆どが穴の中の映像で単調すぎることもあってダレてしまう。終盤はこれまでの設定無視して最後は?。もう少しシナリオを練ってほしかった

2020年私的アニメランキングTOP10+α(短評付き)

今更ながら、短評をつけてみました。

 

・ ID:INVADED イド:インヴェイデッド 5.0
舞城王太郎ここにありという作品。入れ子構造の世界だったり、最近のアニメにしては相当複雑、難解なストーリーで人を選ぶのは事実だが、(映画の)TENETを1回の視聴で理解できるならこの作品も十分に理解できる筈。監督のあおきえいとの相性も良さそうで、5年後とかでも構わないのでこのコンビでの次回作を期待したい。

ただ、所謂なろう系の対極にいる作品。ヲタ受けは最悪と思われるし、映画にしろドラマにしろ"薄い"コンテンツに慣らされた人ばかりの今の日本では厳しいのが事実。OP、EDのPVはYoutubeで視聴できるが9割以上外国語コメントって感じで…。日本でもこういうコンテンツがウケるようになって欲しい。

 

・アクダマドライブ 4.1
勢いがあって先の読めないストーリー、独特の世界観、キャラの個性も良く出ていて素晴らしい。先を読ませないことを意識しすぎて後半に要素を詰め込みすぎる作品も多いが、本作は省く所は寸劇でごまかして極端な後傾シナリオにならないようにしている。

難点としては、若干中弛み気味なのとシナリオにもう少し緻密さが欲しいところ。ただ、緻密さは持ち味である勢いを削ぐことにもなるし、破綻してるという程ではないのでこれでも悪くない。本格的SFではないが、ID程難解ではないので軽めの作品が好きな人にもいいと思う

 

・映像研には手を出すな! 4.0
癖のある作画だが逆に独特の世界観を作り出しているし、モノ作りの楽しさが伝わってくる作品。期日を守らせたり現実志向なプロデューサーvsマイペースで色々拘りたい制作陣という構図は実際の現場もそうなのだろうと思わせる。

湯浅政明監督は原作を大胆に改変することが多くそれで自爆することもあるが、本作は上手くいっていると思う。ただ、後半(3作目の映像作品)についてはイマイチで、出来上がった映像作品を1話使って丸々見せるのかと思いきや中途半端だったりして残念だった

因みに、ドラマ版も何話か視聴したが、懸念された学芸会ノリ、ファンタジーシーンのショボさについては悪くなかったものの、生徒会との絡みを増やしすぎ。生徒会はキャラが立っているので使いたくなるのは理解できるが、只でさえアニメに比べて情報量が少なくなる実写で無駄なシーンを増やしては内容が薄くなって当然。全てを原作に忠実にとは思わないが、この作品の肝はアニメ制作な訳で、それを疎かにしてしまうと原作・アニメを知らないドルヲタにしか支持されない作品になってしまうのは当然だ

 

・おちこぼれフルーツタルト 3.7
手垢が付きすぎた感があるアイドルものだが、本作はパンチラ(というよりパンモロ)も辞さないようにゲスさ、あざとさが前面に出ていて、それをキャラのかわいさや個性、テンポの良さで纏めた作品。原作は知らないが、きららはテンポがよくアニメ向きな作品が多いと思うし、数多くアニメ化されているのでノウハウもあるのだろう。上手くアニメ化した作品という印象

 

・彼女、お借りします 3.6
実際にあるかは知らないが、ゲスさ、あざとさは当たり前であろうレンタル彼女を巡る話で実際作品中の女子はあざといのだが、婆ちゃんが豪速球投げたり修羅場の連続であざとさを笑いで中和できている。

ただ、主人公の性格は少しイラッとするし、無理に4人目(桜沢墨)を登場させる必要はなかった。原作は知らないが、墨は2クール目にして七海麻美と更科瑠夏を掘り下げるのに尺を使った方が良かった。水原千鶴が所謂正ヒロインの立場なんだろうけど

 

・魔女の旅々 3.6
雰囲気はいいもののストーリー的には無難でそこまでの高評価はないかなと思っていたが、いい意味で期待を裏切った作品。ショートストーリーの連続だが、恐ろしく内容のない話から鬱展開まで振れ幅が大きく、ちょっと捻った含蓄のある話も多い。普通なら11話の内容ならこれが最終話と思ってしまうが、この後に12話のような話を持ってこれるのがこの作品を象徴していると思う

 

秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~ 3.5
内容以前に独特のノリがある作品で人を選びそうだが、どんなスケジュールで作っているんだと思うくらいネタがタイムリーなのは感心させられた。風刺は笑いの原点だと思わされる作品。何も考えずおバカ作品として楽しめるが、風刺が利いていることでストーリーに含蓄が齎されている

 

かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~ 3.5
1期ではあまり触れられなかった石上会計にスポットライトが当たったのはいいが、正直いい話は少しでいいし、人物が増えて散漫に、恋愛頭脳戦の要素が薄らぐなど明らかに劣化した印象。それでも十分面白いが。

 

かくしごと 3.4
凄く良くできた作品だと思うが、それ故に物足りない作品。もっと過激でお下劣で良いと思ったが。姫ちゃんのかわいさで中和できるし、シリアスパートとの落差がより際立つと思う。

 

・異種族レビュアーズ 3.3
「スケベが大好き」で始まるOPはインパクト抜群だし、近年の作品ではあり得ないレベルのサービスショット連発等、エロばかりが話題になるが、作品内のレビューは簡潔且つ的確、様々な種族がいる社会で人々が活き活きとしている様は理想のダイバーシティ社会と言え、無駄に異世界、異種族を謳う作品とは明らかに一線を画している。

ただ、エロ力押しの印象は拭いきれず、やや単調な感もある。ネズミ王国にけんかを売ったり、マヨネーズで表現したりとかエロ以外、エロを間接的に表現する要素がもっと欲しかった。その方がコメディ作品としてより面白くなったと思う。

 

デカダンス 3.2
一言で言えば、名作になり損ねた惜しい作品。2話でのどんでん返しは見事だが、それに味をしめたのか謎解きに重きを置きすぎて最終盤まで謎を引っ張り過ぎたのは非常に残念。話がごちゃごちゃしすぎだし、折角の練り込んだであろう話がご都合主義っぽく感じられる。

謎解きは9話まででほぼ終了、10話は溜めで残りの2話で大団円で良かった。これなら11話の展開も無理がないし、(既に謎解きされているので)視聴者もどうするか一緒になって考えられる。アニメの魅力は謎解きだけじゃないし、ベタで良かったと思うのだが。謎解きに拘りすぎて評価を落とした感がある。

 

ドロヘドロ 3.1
独特の世界観、個性的なキャラ、1クールの割にはそこそこ纏めた印象。

ただ、全23巻の作品だと全部アニメ化するには最低でも4クールは必要だろう。実際、1クールではキャラが多すぎるし、ストーリーもまだまだ序盤って印象だし、最後までとは言わないがせめて2クールでやって欲しかった。

 

・いわかける! - Sport Climbing Girls - 3.0
テンポの良さ、キャラが立っているライバルたち、きちんとスポーツクライミングに向き合っている、球詠みたいに作画が酷くもなく、スポーツクライミングの魅力は伝わる作品だと思う。

ただ、1クールの作品にしてはライバルが多すぎるし、1クール故にテンポが良すぎるのが逆に欠点にもなっている。球詠みたいに最後の大会をじっくり描いて欲しかった。ここに至るまでの挫折やそれを克服する過程も描かれているが、あっさり過ぎてそれらが印象に残らないのが何とも。全13話で最後の大会を引っ張るだけでもだいぶ印象は違っただろうだけに残念

 

ゴールデンカムイ(3期) 3.0
3期に突入して作画もストーリー構成も安定してきた印象。それだけ金と手間をかけていると言うことか。

ストーリー的には2期で第一部終了、今期は第二部の序章といった感じで大きな展開は無いが、風景や町並みは勿論、民俗にも立ち入った内容はいい意味で安定していて今後の話にも期待が持てる

 

波よ聞いてくれ 2.9
1話冒頭のシーンは何事?って感じで今後の展開が不安になるが、それに反して1話Bパート以降は手堅い作りという印象。ただ、ストーリー展開が遅いのと群像劇風味なので1クールでは尺が足りない感じだが、最終話はラジオパーソナリティらしいエピソードで上手く纏めたと思う。

主人公が勤めるスープカレー屋だったりちゃんと札幌を舞台にしている感はあって好印象。じっくりと進むストーリー、おこちゃまとは明らかに違うキャラの背景、ミナレのトークは面白いがオヤジギャグ多めだし、子供向けでない大人が観るアニメになっている。

 

・球詠 2.9
この作品についての感想を求められたら、作画さえ良ければ…と答える人が大半だろう。個人的には作画が悪いと言うより、不安定なのが気になった。どうしても破綻していないかに意識がいってしまうのでストーリーに集中できない。キャラデザインに関しても原作は可愛らしいのに対してアニメは少し古い感じのデザインだが、寧ろ太い脚や(女子にしては)ガッシリとした体格はファッションじゃなく本気で上を目指す選手には合っていると思う。

ストーリーに関してはもう少し練習試合にも尺を割いてくれれば良かったと思うが、1クールと言う制限の中で大一番に3話割いたのは中途半端になるより良かったと思う。野球以外の要素は殆ど無いのでこれ以上削れないだろうし。試合を通しての選手達の成長も描けているし、試合の緊迫感も伝わってきて萌要素は無くても見応えのある作品。本当、作画さえ良ければねえ…

 

・推しが武道館いってくれたら死ぬ 2.8
アイドルものは数多いが、話の多くがヲタ目線なのが特徴。ヲタとアイドルのなかなか縮まらない距離感を描いているのがこの作品の肝ではあるが、反面アニメとしては地味、もう一つ盛り上がりに欠けるのも事実。

それに加えて、余計な所に尺を割き過ぎている印象でテンポが悪い。それと、いくらヲタ目線がメインとは言えメンバーの簡単なプロフィール位は本編じゃなくてもいいから触れた方が良かった。原作忠実度は高い作品だが、寧ろアニメとしてどう見せるかを考えて欲しかった。色々と惜しい作品という印象

 

・邪神ちゃんドロップキック’ 2.7
新規キャラ多すぎで散漫に、一般受けを狙ったのか分からないが邪神ちゃんへの過激なお仕置きも影を潜めまったり風味になる等1期に比べて大幅にパワーダウンした印象。3期が決定しているが、この流れだとあまり期待できそうもない

 

・ピーター・グリルと賢者の時間 2.6
ワンパターンと言えばそれまでだが、世界観には合っているし、悲壮感は感じられないので笑って見ていられる。ただ、異種族レビュアーズよりも過激と噂された割にはイマイチだったのは残念

 

・放課後ていぼう日誌 2.6
ゆるい日常系アニメはあまり好みではないが、楽しそうに釣りをしている、舞台(熊本県芦北町)の再現度が高い(肥薩おれんじ鉄道がちゃんと交流電化に気動車なのはポイント高い)、方言キャラがいる点が高評価

2020年私的アニメランキングTOP10+α

注>アニメ映画は映画扱い。連続2クール作品は1クールでの採点無し。変則2クール作品は1クールでの採点あり、2クール目はトータルでの採点

 

それでは、早速発表。

 

5.0 ID: INVADED イド:インヴェイデッド
4.1 アクダマドライブ
4.0 映像研には手を出すな!
3.7 おちこぼれフルーツタルト
3.6 彼女、お借りします
3.6 魔女の旅々
3.5 秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~
3.5 かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~
3.4 かくしごと
3.3 異種族レビュアーズ

 

3.2 デカダンス
3.1 ドロヘドロ
3.0 いわかける! - Sport Climbing Girls -
3.0 ゴールデンカムイ(3期)
2.9 波よ聞いてくれ
2.9 球詠
2.8 推しが武道館いってくれたら死ぬ
2.7 邪神ちゃんドロップキック’
2.6 ピーター・グリルと賢者の時間
2.6 放課後ていぼう日誌

 

因みに、去年のランキングは

 

4.3 約束のネバーランド
4.2 女子高生の無駄づかい
4.1 どろろ
3.8 ハイスコアガール(トータル評価)
3.8 かぐや様は告らせたい
3.8 私に天使が舞い降りた!
3.7 ダンベル何キロ持てる?
3.6 Dr.STONE
3.5 ソウナンですか?
3.2 旗揚!けものみち
3.2 ぬるぺた

 

3.1 彼方のアストラ
3.0 RobiHachi
2.9 コップクラフト
2.7 鬼滅の刃
2.7 八十亀ちゃんかんさつにっき
2.6 上野さんは不器用
2.6 荒ぶる季節の乙女どもよ。
2.6 放課後さいころ倶楽部

 

某作品の評価が低すぎるという人もいるだろうが、正直こんなものだと思う。今の時代、秀逸だからウケるのではなく普通だからウケるので。

某作品についてはこれくらいにして今年の話をすると、全体的には平年並みと言ったところか。優(3.5以上)は今年8で去年9、良の上(3.0-3.4)は今年6で去年4、良の下(2.6-2.9)は今年去年とも6。コロナ禍で作品数が少なくなっていることを考慮するなら若干質は向上した感じか。ただ、全体的に惜しい作品が多かったと思う1年だった。

今年はID: INVADEDが本当に刺さった作品だったが、来年もこのレベルの作品を期待したい。

 

因みに、本来ならランク外なので公表しないがジビエートは0点。ネタアニメとしてニコ生等で皆でツッコミながらの視聴ならいいと思うが、1人で観てたら腹が立ってくるレベル。船頭多くして船山に登るとは正にこのアニメのことだよなあ

2020年私的アニメランキングTOP10+α

注>アニメ映画は映画扱い。連続2クール作品は1クールでの採点無し。変則2クール作品は1クールでの採点あり、2クール目はトータルでの採点

 

それでは、早速発表。

 

5.0 id:INVADED イド:インヴェイデッド
4.1 アクダマドライブ
4.0 映像研には手を出すな!
3.7 おちこぼれフルーツタルト
3.6 彼女、お借りします
3.6 魔女の旅々
3.5 秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~
3.5 かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~
3.4 かくしごと
3.3 異種族レビュアーズ

 

3.2 デカダンス
3.1 ドロヘドロ
3.0 いわかける! - Sport Climbing Girls -
3.0 ゴールデンカムイ(3期)
2.9 波よ聞いてくれ
2.9 球詠
2.8 推しが武道館いってくれたら死ぬ
2.7 邪神ちゃんドロップキック’
2.6 ピーター・グリルと賢者の時間
2.6 放課後ていぼう日誌

 

因みに、去年のランキングは

 

4.3 約束のネバーランド
4.2 女子高生の無駄づかい
4.1 どろろ
3.8 ハイスコアガール(トータル評価)
3.8 かぐや様は告らせたい
3.8 私に天使が舞い降りた!
3.7 ダンベル何キロ持てる?
3.6 Dr.STONE
3.5 ソウナンですか?
3.2 旗揚!けものみち
3.2 ぬるぺた

 

3.1 彼方のアストラ
3.0 RobiHachi
2.9 コップクラフト
2.7 鬼滅の刃
2.7 八十亀ちゃんかんさつにっき
2.6 上野さんは不器用
2.6 荒ぶる季節の乙女どもよ。
2.6 放課後さいころ倶楽部

 

某作品の評価が低すぎるという人もいるだろうが、正直こんなものだと思う。今の時代、秀逸だからウケるのではなく普通だからウケるので。

某作品についてはこれくらいにして今年の話をすると、全体的には平年並みと言ったところか。優(3.5以上)は今年8で去年9、良の上(3.0-3.4)は今年6で去年4、良の下(2.6-2.9)は今年去年とも6。コロナ禍で作品数が少なくなっていることを考慮するなら若干質は向上した感じか。ただ、全体的に惜しい作品が多かったと思う1年だった。

今年はid:INVADEDが本当に刺さった作品だったが、来年もこのレベルの作品を期待したい。

 

因みに、本来ならランク外なので公表しないがジビエートは0点。ネタアニメとしてニコ生等で皆でツッコミながらの視聴ならいいと思うが、1人で観てたら腹が立ってくるレベル。船頭多くして船山に登るとは正にこのアニメのことだよなあ