TENET テネットの視聴を1回で済ませたい人に贈るヒント

0. はじめに
日本でも興行ランキングで2週連続1位になって話題の作品ですが、難しすぎるという感想も多いのが事実。果たして自分は理解できるのかと不安な人に贈る記事ですが、辛口になります。それとネタバレを含みます。核心部分は伏せ字にしたりしますが、お気に召さない方はここでブラウザバックして頂けると助かります。

この作品、ノーラン監督の過去作メメントに似ていると思います。ジャンルは異なるし、ストーリー自体は全然似ていないですが、”構造”が似ているのですよね。今なら

GYAO!で無料視聴可能

なので是非視聴をお勧めします。

楽しかったと思えた人はTENETも理解できるし楽しめることでしょう。ただ、楽しかったけどメメントほどではないと思う人の方が多そうですが。

一方、最近の媚びるような映画等に毒されている人は、「これのどこが名作だ」「訳わからん」「何でこんな分かりにくくしてるの」とか思うことでしょう。そういう人は大人しく京アニにするか鬼滅を待ちましょう。映画なんて所詮は娯楽、好きな作品を見ればいいのです。TENETを見なければ2位(今週は3位)に甘んじているあの神作を1位に押し上げるかも知れないし、ネタバレサイトを熟読して「お前らこんなのも分からないのか」と知ったかぶりしておけば自尊心をくすぐることもできます。

とは言え、人の好みは変わるもの。昔は面白かった筈の媚びるような作品が全然面白くない、そう思ってTENETを見たものの1回では全然分からなかったという人にもヒントになればいいなと思います。「分かるまで何度でも見ろ」と言っている人もいますが、2回観ても訳わからん状態なら多分何回観ても分からないです

 

1. 逆行を難しく考えすぎ
日本人は計算問題は得意なのに、(同じ計算式を用いる)文章題になると正解率が大きく下がるのですが、これは日本人のオタク気質が影響していると思います。ある部分に目が行くと全体が見えなくなる、他のことを考えられなくなる人は多いのでは。

研究所で逆行弾の話を聞かされると、このメカニズムが理解できずにTENETは楽しめないのではと思いがちですが、どうでもいいです。ぶっちゃけこの作品はSFじゃないと思うので、本格SFを期待するなら他の作品がいいです。

重要なのは逆行状態の人物は酸素マスクをしているという事。それだけです。

 

2. ストーリーの流れ
セイター?アレポ?何で訳さずにカタカナ?等と思い出すと理解できないでしょう。

SATOR式回文というのがあることだけは頭に入れておきましょう。

SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS

ラテン語なのでこの文にも意味はありますが、それは重要じゃないので割愛。この文に込められた意味が重要です。

OPERA - 冒頭で出てくるキエフのオペラ劇場
AREPO - 画家の名前。人物像は不明
ROTAS - 絵を追ってやってくることになる会社。某所にある。ここには○○○○○○があるのでもう一度来ることになる
SATOR - 最重要人物。この人物は誰なのか?

ストーリーはROTASルートとSATORルートの交わる先にファイナルミッション(○○○○○○○で
○○○○○○を奪還する)があって、それを暗示するのがTENETです。TENET=TEN+NET(TENを逆さから読む)ってことですね。

これで十分だと思いますが、もう一つヒントを書いておくと時間軸で、大まかに言えば○○○○○○○○○奪還辺りまでが順行、それ以降が逆行ってことですね。

 

3. 全てを理解しようとしない
上述したように、○○○○○○○○○奪還に関わる部分は順行、逆行が入り乱れる為、全てを把握するのは非常に困難です。全てを追えなくても状態だけ把握できればストーリーは十分理解できる筈です。

それと最後はそこまで意味がないと思います。これで今後の作品とか想像してみてねってことでしょうね。ニールの正体判明とか○○○○の殺害を阻止するシーン(伏線があったのに気がつく筈)とかありますが。

何人がこの記事を読むかわからないですが、これでTENETを楽しめたのなら幸いです。

 

しかし、このサイト凄いなあ。これ書くのに何回観たんだろう。

ciatr.jp