2021年私的アニメランキングTOP10+α(寸評付き:評価2.5以下)

 

・灼熱カバディ 2.5
一言で言えば硬派なスポーツアニメ。カバディのルールや用語は勿論、戦略面にも立ち入っているので競技の奥深さや魅力が伝わってくる。キャラの個性も十分立っていて、似たような人物ばかりと言うことはない。原作の良さは十分に出ていると思う

ただアニメ作品として魅力的かと言えば疑問。マイナー競技なだけにアニメ化で動きがイメージしやすいのはプラスだが、それ以外は…。かくれんぼに1話使うような舐めきった脚本でないのはいいが、テンポの悪さ、メリハリの無さが目立つ。練習試合2試合で終わりではねえ…

上述のようにカバディに深く立ち入っている作品なのでテンポを上げると雑になって良さが出ないと思うが、競技の躍動感も削ぐ結果に。アニメ向きの作品ではないのだろうが、もう少しアニメでどう見せるのかを考えて欲しかった

 

・月とライカと吸血姫 2.5
宇宙飛行士になる為の訓練の過酷さ、レフとイリナが愛を深める様子等丁寧に作られた作品。最後もハッピーエンドだし共産圏の闇に深く立ち入らず無難に纏めた感がある。ただ、小説2巻分で1クールなのでやや冗長な感があり、終始淡々と進むので盛り上がりに欠けるのも事実

林原めぐみが演じるイリナのツンデレが可愛らしい。個人的にはサラ・オレインが作詞も担当している歌をもう少し聴きたかった

 

・Sonny Boy 2.4
SFx青春ジュブナイル物。SFとしては雑すぎて話にならないが、青春ジュブナイルとしてはまあまあ。話が前回の続きから始まらないのはぶつ切り感もあるが、前回から全く想像できない程話が飛んでいる訳ではないので、この話の世界に浸れれば寧ろ間を自分で補完する感じでより世界に引き込まれていくだろう

ただ、ストーリーの完成度は正直低い。全体的にキャラや設定を使いこなせていないし淡々と進みすぎる感じ。特に6話を受けての心境の変化が余り感じられないのは残念

難解と言われる作品だが、難解というよりは要素過多で雑になっているだけで褒められたものではない。ぶん投げで終わる要素が多すぎ。作画や銀杏BOYZらの音楽はノスタルジーを感じさせるもので、それと青春ジュブナイルなストーリーを"感じる"作品なのだろう

 

・恋と呼ぶには気持ち悪い 2.3
序盤こそ笑えるが、中盤以降はつまらないとまでは言わないが凡庸。ただ、いくらアニメとは言え亮がこれ以上やってしまうと笑えなくなるので、ストーリー展開に一工夫欲しかった。オチも見え見えだし

二人は勿論、脇役の感情描写は丁寧で中盤以降はコメディ色が薄まる。キャラデザは少女漫画風だし、女性がキュンキュンするような作品であって、ひねくれたおっさんが見るべきではないのだろう

 

・平穏世代の韋駄天達 2.3
独特な世界観、ポップな色使い等かなり癖の強い作品。本作はダークファンタジーだが、ポップな作風はエログロを中和している

ストーリーはテンポは悪くないものの、淡々と進みすぎてメリハリがない。原作ストックを使い果たしたようだが、こんな中途半端なところで終わるくらいなら無理に話を進めなくてもと思う。もう少しゆっくり進めればストーリーに説得力を持たせられた筈でより話に引き込まれたと思う。まあ、無理矢理ストックを消費するのは最近のフジテレビのお約束だが

 

不滅のあなたへ 2.2
世界観も設定も素晴らしい。主人公(フシ)の成長も描けている。なのにイマイチな作品。例えるなら料理下手が松阪牛ビーフストロガノフにしようとして失敗した感じか

面白くないのはストーリーに乗れていない感が強いからで、そう思うのは話に一本筋が通っていない、ぶつ切り感があるからだろう。本作のメインは壮大なファンタジーである筈だが、それが感じられない作品になってしまっている

本作は数話毎に舞台が変わるオムニバス形式のようになっているが、唐突に舞台が変わる感が強い。特に序盤はフシ以外の目線でストーリーが進む感じなのが余計にそう感じさせる

本作のもう一つのテーマが人の死だろう。人の死はメインテーマにも関係しているしストーリー的に避けて通れないのだが、所謂犬死が多い印象でもう少しシナリオを練れなかったものか

ヴァイオレット・エヴァーガーデンみたいな所謂泣けるアニメを探しているならいいかも知れないが、壮大なファンタジーアニメとしては1mmも評価できない作品。2期があるようだが多分観ないだろう

 

さよなら私のクラマー 2.1
悪い点から列挙していくと、まずは作画。後半は多少マシになるが、躍動感に欠ける。スポーツアニメあるあるで回想シーン等で止まることが多くなるのでテンポが悪くなるのはある程度仕方がないと思うが、誰々の様と言うのであれば作画で凄さが伝わるように頑張って欲しかった

まあ、人数多い、止まるシーンが少ない、でも戦術論がある(つまりピッチ全体を見る必要がある)。サッカーに詳しい人が作画監修して、セルも使い回しせずに枚数をかければ良い作品になりそうだが、今日本でヒットするのは寧ろ競技は二の次の軽い作品。予算に限りがあることを鑑みるとサッカーアニメはかなり厳しい

ストーリーだが、まずナレーションがうざい。ネタバレは必要ないでしょ。ただでさえテンポが悪いのに。次に無駄な回想が多い。自軍の選手でさえ掘り下げ不足なのに敵の選手を掘り下げる必要はない。それと一つのエピソードを態々分割して細々と回想するのもテンポが悪くなる要因。まあ、高橋ナツコらしいが

それからフォーカスが合っていない。別にシリアスなアニメにコメディシーンがあっても構わないと思うが、日本女子サッカーを担うという壮大な話と典型な弱小部活モノあるあるが余りに噛み合わなさ過ぎる。高橋ナツコと言えば、ストーリーの繋がりが分からなくなる位の大胆なカットで有名だが、もっと大胆にカットした方が良かった。まあ、サッカーは少なくとも11人必要だし、全員にスポットライトを当てるなら2クールは必要だと思うが

ここまで厳しいことを言ってきたので最後に良い点を挙げると、まず女子サッカーの厳しい現実を描いていること。試合もぶっ飛んだ現実離れな必殺技を使って勝つようなサッカーを冒涜するような作品でないし。必殺技はともかく厳しい現実を描く作品は少ない印象で、新川直司らしい所だろう

それから、誰々の様だという喩えで色々な選手が出てくるのはいい。ただ、マルセイユルーレットって言われてもサッカーに興味ない人は何ですかそれ?だろうけど。ストーリー展開も地味だし、サッカーに興味のない人には作画も悪い糞アニメって評価になってしまうだろう

 

・東京リベンジャーズ 2.0
ヤンキーxタイムリープ。両者のバランスが取れていると言うよりはどちらも中途半端な作品。本格的SFにしようとは思っていないだろうし、タイムリープに関する矛盾には目を瞑るにしてもあまり褒められた脚本ではない。まあ原作がこんな感じなんだろう

まずテンポが悪い。抗争時は武道は活躍していない上に喧嘩シーンの作画もイマイチなのでもっとカットした方が良かった。回想もストーリーに余り関係無さそうなのにも時間を割いている感じ。原作再現度が高いのだろうが、もっとメリハリが欲しい

それとタイムリープ要素を上手く使えていない。序盤こそきちんと作戦を立てているが、中盤以降は行きあたりばったり。直人が武道のことを信用したと言えなくもないが、何回もやり直して上書きするタイムリープものの面白さは損なわれている

鬼滅の刃のテンポを更に悪くした作品って感じで何故人気なのか分からんが、キャラ推しx戦闘なら特定の層にはウケるのかね。とんでもないシーンで終わったので多分2期があるのだろうが視聴しないだろう。不倫騒動の人をどうするか、変えてもそのままでも非難轟々なのは目に見えているし、すぐに続編は無さそうだが

(追記)2期があるようだが、不倫騒動の人は交代ですか。交代させて意味があるのかね。まあ、2期は見ないだろうからどうでもいいが

 

・女神寮の寮母くん。 2.0
作画から受ける雰囲気、1話から恥も外聞もなく脱ぎまくる痴女達(失笑)、とても令和のアニメとは思えない作品。テンポは悪くないし、キャラは立っているのでつまらんと言うことはないが、孝士の幼馴染であるすてあが登場して以降ラブコメ色が強くなると同時にパワーダウンする印象

公式サイトにおねショタハーレムラブコメ!!と書いてあるように色々な要素が含まれた作品だが、おねショタハーレム要素とラブコメ要素、それに加えてちょいちょい挿入されるいい話的なエピソードがケンカしている。例えるなら、あんことケーキと杏仁豆腐を全部口の中に入れてそれぞれの味を感じてる感じ

シリーズ構成がやたらエロを強調したがる鈴木雅詞、すてあ登場以降の展開を鑑みると原作は微笑ましいラブコメにちょっぴりアダルト要素って感じなのか。ただ、それだと折角の濃いキャラを活かせないし、それで面白いかと言われると

どの要素から見ても中途半端な作品なので、この作品に高評価を付ける人は少ないだろう。強いて言えば、すてあのツンデレキャラっぷりがハマった人位か

 

・プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~ 2.0
作画はいい部類だろう。全編手書きだし。ただ、スポーツ物はモーションキャプチャーを用いることが多く、CGとの相性は良い筈だが…

脚本が過去にもスポーツアニメを担当している待田堂子と言うこともあって、ストーリーは纏まっている。アイスホッケーは交代無制限なので1チームの選手数は多いが、主人公たちのセットに絞ったのも悪くない。ただ、やはり"薄い"。(ウマ娘を意識したであろう)ビクトリーダンスは兎も角、いくら初心者の成長を描くのが中心とは言えアイスホッケーという競技の掘り下げが不足している

この作品はソシャゲ展開を考えているようでビクトリーダンスもアイドル的要素なのだろうが、アイスホッケーは装備が物々しくて顔も隠れてしまうのでアイドル的展開には不向きだろう。二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉が良く当てはまる作品

 

死神坊ちゃんと黒メイド 1.9
3DCGながら温かみを感じる作画。ただ、最近は女性がセクハラする側に回る作品は珍しくないしラブコメとしては凡庸。ストーリー展開が遅いので最後まで見る前に飽きてしまうかも。まあ、単調な日常は世界観を反映していると言えるが

2期があるようだが、1期では殆ど進まなかったバックグラウンドに関する謎解きが進めば面白くなるかも知れないが…

尖った所の無い作品なので宇崎ちゃんや長瀞さんでも毒気が強いと感じるような高木さんファンにはウケるのだろうが、宇崎ちゃんや長瀞さんでも物足りない筆者には満足できる作品ではない

 

・海賊王女 1.8
作画も音楽も世界観も素晴らしいが、残念ながら脚本が二流。期待できたのは序盤まで。設定も複雑だし、壮大なアドベンチャーを1クールで描ききるには要素の取捨選択が難しいのは理解できるが、終盤の唐突な展開はポカ~ンって感じ。ラブロマンス強調もより話が陳腐に思えるだけ

2-3クールでそれぞれのバックボーンをきちんと描いた上での終盤ならば印象は違った筈で高く評価される作品になったかも。ただ、1クールと決められた以上は1クールで何を見せるかを考えるべきで、この作品に限らずそれを考慮に入れていない作品が多いのが現実なのが残念

 

・シキザクラ 1.8
作画に関しては及第点。CGアニメということでヲタクには毛嫌いされるだろうが、エクスアーム等見るに堪えない作品とは明らかに一線を画している

問題なのはストーリー面。主人公の青臭さを含めて昭和のヒーロー物っぽいのはファンタジー要素との噛み合わせの面からも悪くない。ただ、日本神話的な世界観と本作の設定に関する説明が作品中で殆どなされないのは残念。幽世とか現世とか言われても?な人は多いだろうし、日本神話は知っていても説明なしに設定は理解できないだろう

まあ、説明がなくても何となく理解はできるが、終盤に入る前に世界観や設定を整理する回が必要だったと思う。それがない為に終盤の盛り上がりに欠け、何となく終わってしまう印象。それ以前に序盤に全然説明がなく、幽世と現世を行ったり来たりして分かりにくい時点で切られてしまいそうだが

小ネタは全体的に古め。スト2ネタは若い人には分らんだろうな。タイトルのシキザクラは本作にも出てくる豊田市小原地区の四季桜(春と秋に咲く二季咲きの桜)のことだと思われ、豊田以外にも愛知県内のスポットが色々登場する。八十亀ちゃんかんさつにっきのキャラがモブキャラとして登場するサプライズもあって中京圏の人は楽しめるかも

 

ホリミヤ 1.5
中途半端と言うかどういう路線で行きたいのか分からない作品。堀と宮村の関係を丁寧に描いていたのは途中までで、後半は多すぎる登場人物がちょいちょい出てきていったい誰が主役なの?状態。堀の父とかアクの強いキャラもいるのにどうしてこうなっちゃうかねえ…。前半はきっちり話が進んで後半ダラダラなのも原因か。逆ならまだマシだと思うが

それから、もう少しキャラの個性を強調できなかったか。例えば女性陣は全体的に胸が小さめで、これだと堀が特に貧乳には見えない。多分日常系作品だと思うので元から薄めの内容だと思うが、1クールに収めようとして更に薄くなってしまった印象

 

・ジャヒー様はくじけない! 1.5
登場人物は増えていくが笑いのパターンは増えず、メインストーリー(?)も進んでいかないので単調で飽きがきやすい。1クールでも長い感じだが、2クール(20話)だと尚更

ゆるいコメディ、有名声優陣。ターゲットはオタクなんだろう

 

・でーじミーツガール 1.5
正味1分半のショートアニメでやる内容ではない。後で12話くっつけたバージョンが放送されたように毎週見ているだけではストーリーに入れない。ショートアニメでストーリー性を持たせるには正味5分程度は必要だろう

ストーリーは1分半のショートアニメにしては頑張ったと思うが、やはりもっと時間がないと。話が中途半端なところで途切れることも多く、この枠でやったのは失敗だったと思う

 

・バクテン!! 1.3
モーションキャプチャしたであろう演技シーンについては圧巻。メインキャラの掘り下げは十分で個性も印象に残るが、如何せんシナリオがペラペラな上に続きは映画館商法炸裂。かくれんぼに1話使う位ならストーリー進めろって

経費削減にもなるし、腐女子は競技なんて興味ないからってことなんだろうけど何だかなあ。この作品を見ても新体操の採点方法(因みに男子と女子で違う)すら分からないし。真っ当なスポーツアニメを期待する人には全くお勧めできない

 

・テスラノート 1.3
「エクスアーム2期」「今期のエクスアーム枠」等と言われたように作画は最悪。スパイものなのでアクションシーンはそれなりにあるが、このクオリティでは…。一言でいえば現代の技術で作られたとは思えないほど稚拙。PS2のムービーだと言われたら信じてしまいそうだ

ストーリーはプロットは良いと思うのでそこそこ楽しめるが、主人公の性格がノイズにしかなっていない。スパイらしからぬ温情でマッチポンプになることが多く、その上コミカルシーンが挟まるのでテンポが悪い。もっとスパイらしいシビアなところを見せれば人情やユーモアはスパイスになると思うが。全4巻で1クールだと切り捨てた所は少ないだろうから、原作もこんな感じなんだろう

アニメはダメ、自伝映画はダメ、テスラにとって2021年は厄年だっただろう

 

・見える子ちゃん 1.2
本題に入るまでに時間がかかりすぎ。内容の薄さを中途半端なエロ等でごまかしているが、テンポが悪くなるわ、ホラーの雰囲気をぶち壊すだけになっている。そもそもバケモノのデザインからしてあまり怖さを感じないが

無理に30分枠にするんじゃなくショートアニメで良かったのでは

 

・幼女社長 1.0
一言で言ってしまえば幼女が社長なだけのアニメ。多少はシニカルな面もあるが、モルカーと比較するとかなり物足りない

 

・EDENS ZERO 1.0
一応最後まで見たが第1話がピークだった作品。女性陣は皆おっぱい大きめ、バカ正直を絵に書いたような猪突猛進型の主人公、理詰めより友情パワー等良くも悪くも少年漫画。ワ○○○スのパクリ?って思った位既視感の塊だし、SFを標榜しながらやっていることは異能バトル、主人公以外も甘ちゃん揃いでマッチポンプな展開に苛ついてきて感動シーンも何も感じなくなる。まあ、ながら観、飛ばし観にはいい作品

この内容で満足できるのは小学生までだと思うが、小学生が見るにしては悪趣味なシーンが散見される。いったいどの層をターゲットにしているのか。この作品に2クール使うなら他の作品に回して欲しかった。最後に2期を示唆するような映像もあったが、もし作られたとしても見ることはないだろう

 

・サクガン 1.0
第1話がピークだった作品。1クールなので俺戦エンドは致し方無いという意見もあろうが、中盤から無駄に話を引っ張っている感がありありで最終盤にごちゃごちゃ撒き餌をしてもなあ…。ただでさえ話数が少ないのに歌姫の話なんて全く必要ないし、逆に歌姫の話を活かすなら1話完結ロードムービーにしないと。中途半端なんだよなあ

作画は悪くないが、削岩(サクガン)シーンを含めロボットが活躍する機会は少なく折角の作画も見せ場はない。3-4クールで完結させるならこのペースでもいいかも知れないが、1クールと分かっているのだから1クールで纏めるのが仕事でしょ。設定も活かせていないし低評価が妥当だろう

 

・逆転世界ノ電池少女 0.9
絵に描いたようなダメな作品と言うか…。フォーカスが合っていない、設定を活かせていない、ストーリー展開を終盤に集めすぎて中盤までが浮いている。ストーリーは良くも悪くも王道だが、もっとストーリーを意識させる脚本にしないと。電池少女達のバックグラウンドは掘り下げているが、1クールのアニメとしてはどうなんだろって感じだし

戦闘シーンは見せ場である筈だが、作画枚数節約が優先されている感じ。タイムボカンシリーズ宜しく敵が逃げ出してしまうしねえ。低予算でとりあえずヲタクに媚びておけばいいんじゃね?と言う志の低さしか感じられない

 

古見さんは、コミュ症です。 0.8
何故この作品をアニメ化しようとしたのか理解に苦しむ。いくらコミュ障と言えどもここまでの人はいないし、それが作品の面白さに繋がっていない。古見さんがツッコミ役はどうやっても無理でボケ役しかないが、古見さんをイジるどころか過度のお姫様扱い

コミュ障の人をイジるのはいじめってことなのかね。全体的にテンポが悪く、周りの変な人達が独り相撲で終わっていくパターンばかりなのでマンネリ感が強い。まあ、それを細かく章立てすることで緩和している感じなんだろうけど

それから文字演出が多すぎる。古見さんは筆談が多い上に文字演出だと画面上の文字を読んでばかりでアニメを見ている気がしない。他にもルッキズムが目に余るし、正直褒められるところがない

 

約束のネバーランド(2期) 0.5
1期は神アニメと呼ぶ人も多いデキの良い作品だったが、2期では紙(のように薄っぺらい)アニメに成り下がった作品。1期で原作の5巻までをカバーしたのに、2期で残りの15巻をカバーするのはどう考えても無理がある。それなのに総集編で1話潰すとか何を考えているのか。これではヤケクソのネバーランド

原作未読の筆者目線でもまともなのは3話まで、4話以降は右肩下がりのクオリティ。無理な圧縮とオリジナル展開による矛盾や疑問、言動の説得力の無さ、1クールのアニメとは思えないストーリーの薄さ。薄さの集大成とも言える最終話のスライドショーには失笑を禁じ得ない。こんなレベルの作品を垂れ流す位なら2期制作を中止した方が良かっただろう

 

・ぼくたちのリメイク 0.5
典型的な駄作。要素(クリエーター物xラブロマンスxタイムリープ)の詰め込み過ぎ、定まらないフォーカス。この作品で何を描きたいのかが全く伝わってこない。ダメ出しする箇所が多すぎて全部書く気にならないので全カットで

作画だけは褒められるが、この脚本じゃあ…。何でこの作品をアニメ化しようと思ったのだろうか

 

・探偵はもう、死んでいる。 0.3
原作はかなりの人気作品らしいが…

異能バトル物かと思えばSF的展開があったりと世界観は滅茶苦茶。探偵要素はオマケのようなもの。「は?」と言いたくなるような超展開が多い上に、時間軸をいじっているのがストーリーに活かされていない。素直に第一章シエスタ編、第二章渚編で良かったと思うのだが

シエスタを愛でる以外の目的でこの作品を視聴するのは時間と金の無駄だろう